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石の心

想い

寳篋印塔(宝篋印塔)
2013-01-18
 前回の五輪塔に続きました、本日は宝篋印塔をご紹介したいと思います。
 

 お釈迦様が入滅されてから約100年後の紀元前3世紀頃、インドの摩伽陀(まかだ)国に阿育王(アショカ)という国王が居ました。王は若い頃、専制を欲しいままにし、多くの命を奪いました。後に仏教に深く帰依するようになった国王は若い頃の過ちを深く悔い、犠牲となった人々の供養と自らの滅罪のため、八万四千もの仏舎利塔をインド各地に建立しました。
 
 
  10世紀半ば、中国呉越の銭弘俶(せんこうしゅく)という国王は、阿育王の故事に習って、八万四千墓の塔を作りました。
 仏舎利の代わりに宝篋印陀羅尼経を納めた金属製の塔です。
 
 後に「銭弘俶塔」「金塗(きんと)塔」と呼ばれるようになったのはこの塔はやがて、石製のものも作られるようになりました。
 
  日本でも鎌倉時代には、その形を模した石塔が登場します。
 今に伝わる宝篋印塔です。
 
 宝篋印陀羅尼経を納入する塔なのでこの名を付けたようですが、後世は納経のあるなしに関わらず、同じ形式の持つ石塔を宝篋印塔と呼んでいます。
 下から基礎塔身(とうしん)相輪(そうりん)も4部構成が基本形です。
 笠の棟先に隅飾(すみかざり)を備えるのが宝篋印塔の特徴です。
 

 現在、確認されている鎌倉時代の宝篋印塔は約90基。
もともとは密教系の塔でしたが、次第に宗派を超えて流行し、その遺品は、本州、四国、九州の各地に数多く残っています。
 
 私たち日本人にとって、五輪塔に並ぶ、昔ながらのなじみの深い形式の石塔と言えるでしょう。
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