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石の心

想い

どうしてお墓は石なのでしょうか
2012-12-06
 日本人はなぜ石のお墓にこだわるのか。その答えは神話にあります。
 
「古事記」は皆様もご存知だとは思いますが、その古事記や「神代(かみよ)の物語」に詳しく書いてありますので、是非ご覧になってください。
 
 
 日本列島は天の神々が、イザナギの命(みこと)という男の神様と、イザナミの命という女の神様の二神に「国づくり」を命じて生まれました。
 
国生みが終わると、石土・風・木・山・野・鳥・穀物などの神々を生み、最後に火の神(迦(か)具土(ぐつち)の神)を生んだときに、イザナミの命が病気になりました。しかしその後も水や食物の神を生んで、すべてで40の神々を生んだとされます。
 その後イザナミの神は死に、イザナギの神は深い悲しみに包まれました。イザナギは居てもたってもいられなくなり、黄泉(よもつ)国(くに)【今で言う「黄泉の国」】 に迎えに行きました。
 
 イザナミは「なぜもっと早く来てくれなかったの。もう手遅れです。私はあの世の食べ物を食べてしまった。しかし、わざわざこうして来て頂いたので、黄泉の国の神様に相談いたします。その代わり決して私の姿を見ないでください。」と言い残し、イザナミは宮殿の中に入っていきました。

 長く待たされたイザナギは痺れを切らし、とうとう宮殿の中に入ってしまいました。イザナギは櫛の一本を折り、灯をともすと、そこにはウジ虫がわき、体には八つの雷が宿るイザナミの亡骸があったので、驚いて逃げ出してしまいました。
 
 イザナミは約束を守らなかったイザナギに怒り「私に恥をかかせた」と黄泉の国の魔女たちに追わせました。なんとか逃げ切ったイザナギでしたが、今度は黄泉の国の軍隊を差し向けました。

 それもなんとか退け、イザナギはとうとう黄泉(よもつ)比良坂(ひらさか)まで逃げてきたとき、イザナミ自身が追ってきたので、イザナギは千人の力でやっと動かせるという巨大な「千引岩(ちびきいわ)」で出口を塞ぎました。
 

 
この千引岩が神話に出てくる「墓石」の始まりです。
 

 そこでイザナギとイザナミは千引岩(墓石)を中心にこのような会話がなされました。

 イザナミ
「あなたがこのような仕打ちをするならば、私はあなたの国の人間を日に千人殺します。」

 イザナギ
「あなたがそうなら、私は日に千五百もの産屋を立ててみせる。」
 
 
 これは一日に千人が死に、千五百人が生まれるということですが「人は死ぬ運命にあるが、日本の国は人の数が増え続けて栄える」という神話的予言になっています。そして墓石を中心に二神が話をすることを「事戸を度す(ことどをわたす)」と言い、墓石に向かって死者(ご先祖様)に話をするという日本人の習慣を現しています。
 

 このように千引岩(墓石)はイザナミが逝った黄泉の国(死者の国)の出口を塞ぎ、死者がこの世を自由に出てこられない役割をしています。また墓石をむやみに開けて覗いてはいけない、ご先祖様が大地のふるさとで安らかに眠っている邪魔をしてはいけない、という意味もあります。だからこそ、墓石は「石」だと言われています。
 

石文化研究所:日本人とお墓「なぜお墓は石なの」より抜粋
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